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明星山・クイーンズウェイ

今日はアルパインの実践ということで、アルパイン初めてのマキ姐さんを引きずって明星山・クイーンズウェイ(11ピッチ・5級下・VI-・280m) へ。V 以上のピッチが連発するクイーンズウェイ。ラインも直上に近く、快適なクライミングを楽しめました。もちろん全員オールフリー。3人で登ったにもかかわらず、結構いいスピードで登れ、ACC-J直上、マニフェストにいた先行パーティもかわして、さっくりトップアウトできました。

AM2:00 に駐車場に到着。かーばたさん運転お疲れ様でした。すぐにテントを張って就寝。

AM5:00 起床予定が 30分ほど遅れ、出発は 6:30に。前夜は止まっていなかった車が 2台ほどあり、上から壁を見ると既に取り付き付近に 2パーティいました。

P6南壁
P6南壁 赤線が登ったライン(多分)

懸念していた渡渉も水位は去年とそれ程変わらず、6月に行った屏風の方が辛かったので、慣れていない姐さんは辛そうでしたが、楽でした。

クイーンズウェイの取付はマニフェストの取付と同じで、1P目もかぶるため、先行が 1P目を登るのを待ってから 8:00 に取り付きました。

[クイーンズウェイ(11ピッチ・5級下・VI-・280m)]
[1P目 IV:えのきど。リード]
難しさは無いものの、残置支点が全く無いので基本潅木から適宜取って行く。去年の事故の時のものと思われる Fixロープが垂れており、先行パーティはこれにプルージックを取って、バックアップとして登っていました。

1P目 上と左端が先行パーティ
1P目 上と左端が先行パーティ

[2P目 VI-:かーばたリード]
核心ピッチ。出だしのクラックを乗り越せるかどうかが全て。先行パーティは苦労しており、遂には Fix ロープを使って荷揚げ、ユマーリングで登っていました。ここの出だしはマニフェストとかぶり、去年マニフェストを登った時もかーばたさんがリードしたのでさっくり登って行きました。

[3P目 V-:えのきど。リード]
出だしのハングを越えて、カンテも越えて、後は適当に直上。出だしが少し難しい。ただランナウトするので精神的には余りよろしくない。ピトン類を持って来ればよかった。

3P目
3P目 今日も快晴

[4P目 IV:かーばたリード]
同じような感じのところを上がれそうなところを選んで上がって、下部城砦の下までロープを伸ばす。

4P目
4P目

[5P目 V+:えのきど。リード]
やや被ったコーナークラックを登るピッチ。マニフェストと同じ? 去年もリードしたので問題なし。カムが適宜取れるので支点は問題なし。クラックを抜けたところでピッチを切る。

5P目
5P目

[6P目 IV:かーばたリード]
ここもマニフェストと同じ。適当に 10m 程登って、スラブを左のコーナーを上手く使って登るピッチ。中央バンドの下まで。

6P目
6P目

[7P目 II:えのきど。リード]
中央バンドをロープを引きずって 20m 程上がり、1段上がったところの上部岩壁の取付でピッチを切る。

[8P目 V:かーばたリード]
ラインを読む力が試されるピッチ。微妙な凹角を縫うように右往左往しながら上がり、なかなか楽しめました。

8P目
8P目

[9P目 V+:えのきど。リード]
このピッチもラインが的確。所々考えさせられるものの、冷静にムーブを起こしている自分がいました。去年よりは多少は成長しているのかもしれません。リードしていて楽しかった。

9P目
9P目

9P目
9P目 日差しが強く、石灰岩の照り返しも凄かった。

[10P目 VI-:かーばたリード]
最後の核心。小ハング帯を幾つか越えるピッチ。かーばたさんが慎重にリード。最後のハングは幾つかラインが取れそうでしたが、ピトン類を持ってこなかったので、カムで支点が取れた右端のクラックから越えて行きました。

10P目
10P目

VI-、最後のクラックをのんびり楽しみながら登っていたところ、上から「えのっきー、落石よけれる?」 という掛け声が。よけれる? と言われても、上が見えないので何とも言えない。聞くとテレビくらいの石をとりあえず押さえているが、押さえ切れないとのこと。まだ耐えられそうな感じだったので、速攻で上に抜けてフォールラインから外れる。そーっと手を離しても取りあえず引っかかって止まってくれたので一安心。下にパーティがいるので、ハングしているので、川にダイレクトに落ちていくのがわかっているとはいえ、むやみには落とせない。

[11P目 III:えのきど。リード]
最終ピッチ。適当に左の稜線に上がって終了。3人だったにもかかわらず結構さっくり上がれました。15:30終了。

去年 明星の別のルートに来た時は、下山ではまって 3時間ほどシビアな藪こぎをしたのですが、今回は正規の下山道を見つけられあっさり下山できました。

いつも目印になる杉の木がわからず、今回こそはと思われる杉の木からトラバースを始めたら正解でした。途中からは赤テープがいたるところにあり、迷わずに降りれました。トラバースを始める杉の木のそばの岩に何故か錆びたハンマーが突き刺さっているので目印になるでしょう。

目印のハンマー
目印のハンマー

導水菅を渡って、対岸に渡ると、駐車場からの林道が去年よりも伸びていて、すぐに道に出れました。

導水菅を渡って
導水菅を渡って

余りにあっさり終わってしまったので、暑かったので喉は渇いたもののほとんど疲れませんでした。ストレスも無く理想のクライミングでした。やっぱり姐さんは 12b まで登っているだけあって登ることに関しては全く問題なし、自分が一番下手なくらいです。あとはラインが読めるようになって、カムで支点が作れるようになれば完璧です。

帰りの林道から眺める P6南壁
帰りの林道から眺める P6南壁

汗かきまくりだったので、近場の温泉に行き、糸魚川まで来たんだし、魚を食うぞということで、憧れの山スキーヤー早川さんオススメの店・すし活へ行ってたらふく食べました。美味い!!

さらに日本海を見て帰ろうということで、近くの展望台に行きましたが、見えたのはテトラポットが果てしなく続く海岸線だけでした。


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コメント (1)

すし活美味しかったね。特上チラシを頼むと山屋さんという定義もおかしかったけど。

ちなみにやっぱりインパルスの細いほうに似てます。ご主人。


 
 
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